中東観察

　イラン学生通信は２８日、６月の大統領選後の改革派デモで拘束されたデモ参加者のうち１４０人がテヘラン市内のエビン刑務所から釈放されたと報じた。依然、「政治活動家、反革命分子、外国人ら５０人」を含む計２００人が収監されているという。検察側は「反政府暴動の首謀者ら」を近く起訴するとしている。体制側は、一連のデモで約２０００人を拘束していた。

　一方、最高指導者ハメネイ師 は２８日までに、「必要な基準に満たない拘束施設」の閉鎖を命じた。この施設はエビン刑務所とは別の施設で、収監者が釈放されるのか、別の場所に移される のかなどは明らかでない。改革派は、拘束された市民少なくとも２人が死亡したとし、体制側の対応を批判している。（カイロ　村上大介）

▼依然騒乱のイラン.どうも,収まりの図式が見えてこないな.
こればっかりは,行って,肌で味わってみないことにはわからない.

　アフガニスタンで２７日、反政府武装勢力タリバンとの戦いを進める英軍の兵士２人がパトロール中に爆発で死亡、７月の英軍の死者数はこれで計２２人に達し、２００１年にアフガンでの戦闘に参加して以来、月間最多となった。ロイター通信などが報じた。これまでの英兵の総死者数は１９１人。

　英国では、野党保守党が死者増加はブラウン政権の不手際だとして批判を強めているほか、アフガンでの戦いの意義を疑問視する声も高まっている。

　英政府は２７日、タリバン掃討を目的に南部ヘルマンド州で約５週間にわたって実施した「ヒョウのつめ」作戦の第１段階が終了したと発表。英ＢＢＣ放送によると、第１段階に参加した英兵の死者は１０人。同作戦は８月２０日投票のアフガン大統領選に向けた治安改善などが目的。（共同）