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中東観察

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2009/07/29
17:32
焦点:アルカイダ、イエメンで新たな足場を構築か

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 [ドバイ 28日 ロイター] 中東のイエメン北部サーダ州で誘拐されていた外国人が殺害されたのを受け、専門家の間では同国でアルカイダが再び勢力を盛り返しているとの見方が強まっている。

 サウジアラビアと国境を接するサーダ州では外国人9人が誘拐されていたが、そのうちのドイツ人女性2人と韓国人女性1人の遺体が先月発見された。

 ワシントンにあるカーネギー国際平和財団(CEIP)のアナリスト、クリストファー・ブーチェック氏は「これは非常に不穏な展開だ。イエメンで外 国人が誘拐され、すぐに処刑されたのは初めてのこと」と指摘。これまで以上にアルカイダの存在が強く示唆される状況だとしている。

 イエメン当局は今回の外国人殺害について、反政府武装闘争を続けるイスラム教シーア派部族の犯行だと非難。しかし、シーア派部族グループは関与を否定しており、専門家もそうした可能性は低いとみている。

 政府に対して不満を募らせるシーア派部族グループが外国人を誘拐することは過去にもあったが、ほとんどの場合は観光客がターゲットであり、殺害に及ぶことはほとんどなかった。

 首都サヌアの政治アナリスト、サイード・サービト氏は「イエメンでの誘拐は政府を非常に動揺させ、テロとの戦いに混乱をもたらしている」と語る。

 ドイツと英国の支援を受けた大規模な捜索活動とイエメン政府による懸賞金にもかかわらず、誘拐犯らはまだ捕まっておらず、残りの人質の安否についても分からないままとなっている。
 

 イエメン当局と米軍は、2001年9月11日の米同時多発攻撃以降、首謀者とされるビンラディン容疑者の一族の出身地であるイエメンでアルカイダの動きを追ってきた。2002年には米中央情報局(CIA)の無人偵察機がミサイルでアルカイダの幹部を殺害している。

 しかし今年に入り、イエメンの武装勢力は「アラビア半島のアルカイダ」を名乗り始め、キューバのグアンタナモ米海軍基地の収容施設から釈放されたサウジアラビア人2人を司令官に任命。この組織は、3月に韓国人観光客4人が殺害された事件について犯行を認めている。

 一方、イエメンのキルビ外相は先週、アルカイダ系武装グループがイラクやアフガニスタンからイエメンに移動しているとの報道は「誇張されている」とし、こうした見方には否定的な考えを示した。

 ワシントン近東政策研究所(WINEP)のアナリスト、グレゴリー・ジョンソン氏は、2006年にイエメンで起きたアルカイダ系メンバーの脱獄 が、同国でのアルカイダ復活の端緒を開いたと指摘。イエメンでは現在、過去に例がないほどアルカイダ系組織に若い新メンバーが多いと警告している。

 サウジ当局は2月、海外を拠点とする武装勢力の指名手配犯83人のリストを公表したが、そのうちの2人はイエメン人だった。

 同リストについてCEIPのブーチェック氏は、26人がイエメンに潜伏している可能性を指摘。「アラビア半島で新たに組織されたアルカイダが、イエメン情勢を最大限に利用し、サウジアラビアでの攻撃を準備しているという現実的な脅威がある」としている。


▼『アラビア半島で新たに組織されたアルカイダ』なんて簡単に言うが
全世界で果たしてどれくらいの規模なのか,わかっているのか?数人か,それとも数十人か. 
さまざまな説だけが流布され実像が見えてこない.我々はメディアの情報を鵜呑みにするしかないんだ.
アラビア半島で新たに組織だって?ああそうですか,それは怖いですな,と.
でもそれはとても不健康だと思う.とても!後ほどWikipediaえ展開されている説をとりあげてみたい.


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