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2009/06/30 15:16 |
イラン大統領選、監督機関が「重大な不正なし」…再選確定 |
【テヘラン=久保健一】イラン大統領選をめぐる選挙不正疑惑を調査していた同国の選挙監督機関「護憲評議会」のジャンナティ事務局長は29日夜(日本時間30日未明)、「選挙に重大な不正は認められなかった」とする裁定を下し、選挙結果を最終承認した。
イラン国営通信が伝えた。これにより、保守強硬派アフマディネジャド大統領の再選が確定し、改革派勢力は不正を訴える合法的手段を失った。
裁定は、ジャンナティ師から、選挙の実施責任者であるマフスーリ内相に書簡で通告された。書簡は「大統領選に関するすべての異議申し立てを慎重に 調査した結果、相当数は不正と認められず、残りは、これまでの選挙にもあった軽微な違法行為だった」と結論づけ、「多くの協議を重ねた結果、すべての異議 申し立てを却下した」と宣言した。
評議会は、選挙の無効と再選挙を求めるムサビ元首相ら改革派候補からの異議申し立てを受け、29日に全投票箱の1割を再集計した。評議会のカドホダエイ報道官は29日夜、国営テレビで再集計の終了を発表し、「票数に顕著な変動はなかった」と指摘した。
改革派勢力は抗議行動を継続するかどうか、厳しい選択を迫られそうだ。29日夜の首都テヘラン市内は、多数の警官隊が配置され、厳戒ムードに包まれた。
(2009年6月30日10時59分 読売新聞)
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