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中東観察

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2009/06/17
09:46
汎神論

汎神論(はんしんろん、Pantheism)とは、全ての物体や概念・法則が神の顕現であり神性を持つ、あるいは神そのものであるという宗教観・哲学観。万有神論。ほとんどの宗教における神理解は、一神教・多神教を問わず汎神論的要素を含んでいるとされる。

英語の pantheism は、ギリシア語の pan(全て)と theos(神)を語源にする語で、文字どおり「全ては神」で「神は全て」を意味する。

概要 [編集]
万物に神性が宿るならば神性の有無を論じるのは無意味となるとして、無神論と分類されることもまれにある。ユダヤ教・キリスト教・イスラームの信者の中には汎神論を否定する人々がいるが、その理由としては、森羅万象を神と定義づけてしまうと人間の中にも神が宿っていることとなり[1]、それはすなわち人間が犯す罪は神が犯した罪ということになるからであるとされる。神を唯一無二の存在(=唯一神)であるとするためには、人間を含む自然界を超越した無謬の存在でなくてはならないのに、それが守れなくなるからであるとしている。ただし、唯一神についてのこのような解釈はひとつの例であり、一神教ならば必ずこのような神理解をしなければならないというわけではない。上にも示したとおり、汎神論的要素は多神教・一神教問わずほとんどの宗教の神理解に存在しているとされる。

スピノザの「神即自然」の思想をめぐる「汎神論論争」は有名。古代インドのウパニシャッド哲学、ソクラテス以前のギリシャ思想。近代においては、スピノザ、ゲーテ、シェリング等の思想がこれに属する。

唯一神教が汎神論的性格を重視するようになると、それと一体となった終末論が薄れていくという解釈もある。

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