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2009/07/09 12:32 |
イスラエルの潜水艦、スエズ運河通航 イラン牽制か |
中東の地図
【エルサレム=井上道夫】イスラエル海軍の潜水艦が6月、地中海から紅海に向かうためスエズ運河を通航していたことが明らかになった。核ミサイルを搭載 している可能性が指摘されているドルフィン級潜水艦で、敵対関係にあるイランを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
ロイター通信が3日、国防筋の話として伝えた。海軍が実施したイスラエル南部エイラート沖での訓練に参加するため、運河を潜航することなく通過したという。運河を管理するエジプト政府はコメントを控えている。
イスラエル海軍は紅海に潜水艦用の基地を設けていないため、潜水艦は通常、地中海に配備されている。有事の際、地中海からアフリカ大陸沖を回って イラン近海に潜水艦を差し向けるのは、時間や燃料補給の面から難しい。だが、運河を抜けて紅海に出られれば大幅な時間短縮になり、潜水艦によるイラン攻撃 が選択肢の一つになる。
エルサレム・ポスト紙(電子版)によると、イスラエル海軍は05年、地域の緊張が高まって危険性が増したことから艦船のスエズ運河通航を中止したが、最近になって政策を変更したという。
右派主導の連立政権を率いるイスラエルのネタニヤフ首相は、核開発を続けるイランを「最大の脅威」と位置づけ、イランの核武装を阻止するよう米国やアラブ諸国にも呼びかけている。
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