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2009/07/06 00:11 |
シーア派の改革派系法学者、イラン体制側を批判 |
【テヘラン=久保健一】イランのイスラム教シーア派聖地コムの改革派系イスラム法学者で作る「コム神学校教員・研究者組合」は4日、ウェブサイト上に声明を発表し、選挙監督機関「護憲評議会」が、アフマディネジャド大統領再選の承認を強行したことについて、「不偏不党の立場を放棄するもので、裁定者として失格だ」と批判した。
イラン・シーア派学問界の中心であるコム神学校内のグループが、大統領選を巡って現体制側を批判するのは初めて。
シーア派最高権威である最高位法学者の多くは、大統領選後の改革派の抗議デモや、それに対する当局の弾圧について沈黙を守っている。
声明は、そうした最高位法学者たちに「イスラム革命体制の名声を著しく傷つけた悲劇に対し、適切な行動を取るよう要請する」と、現体制批判の声を上げるよう促した。
一方、保守派系の類似組織「コム神学校教員協会」は4日、大統領再選を祝う声明を出した。革命体制の支配層であるイスラム法学者間の亀裂が次第に表面化し始めた形だ。
(2009年7月5日22時48分 読売新聞)
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