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2009/07/13 14:54 |
ドイツ:スカーフ女性を刺殺 「差別」とエジプトで反発 |
ドイツ東部ドレスデンでスカーフをかぶったイスラム教徒のエジプト人女性が刺殺される事件があり、エジプト国内外で「イスラム差別が背景にある」と反発を呼んでいる。
ドイツのメルケル首相は主要8カ国(G8)首脳会議(ラクイラ・サミット)で、エジプトのムバラク大統領に弔意を伝達。反欧米姿勢を強めるイランのアフマディネジャド大統領も「国連安全保障理事会による糾弾を求める」と非難するなど政治問題化している。
薬剤師マルワ・シェルビニさん(31)はスカーフを理由に「テロリスト」などと侮辱されたとして、隣人でロシア生まれのドイツ人の男(28)を提訴。その審理が行われていた法廷で1日、この男に突然刺殺された。妊娠3カ月だった。
シェルビニさんが18回も刺されたことや、守ろうとした夫が守衛に誤って撃たれ重傷を負ったこともエジプト国内での怒りを増幅させた。シェルビニさんの出身地、北部アレクサンドリアでは数千人が抗議デモを実施。地元紙は「スカーフの殉教者」と報じた。
こうした動きにエジプトでは「国内のイスラム主義者は女性にスカーフ着用を促すために、事件を利用している」(ジャーナリストのハマラウィ氏)との見方もある。(カイロ共同)
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