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中東観察

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2009/07/18
16:24
イスラエルが暗殺計画? イラン大統領 情報相発言と報道 体制引き締めが狙いか

2009年7月18日 夕刊

 【カイロ=内田康】イランのモホセニエジェイ情報相は十七日、イスラエルがアハマディネジャド大統領の暗殺を計画していたと述べた。イランのファ ルス通信が伝えた。イランでは同日、改革派支持者の大規模抗議デモが起きたが、「暗殺計画」の報道には、敵国の脅威を強調して体制引き締めを図る狙いがあ るとみられる。

 同通信によると、イスラエル高官がエジプト東部シャルムエルシェイクやパリで、イランの反体制組織「ムジャヒディン・ハルク(イスラム人民戦士機構=MKO)」と接触。六月のイラン大統領選に合わせ、アハマディネジャド大統領を暗殺するよう依頼した。

 MKOは殺害実行の条件として、米国がテロ組織指定からMKOを外すよう働き掛けを求めたという。実行に至らなかった理由は明らかでない。

 一方、イランでの十七日の抗議デモによる負傷者は現在のところ、伝えられていない。AFP通信によると、女性の人権擁護を唱える弁護士らも当局に よって逮捕された。テヘランでは同日夜、改革派市民が自宅の窓から「アラー(神)は偉大なり」と叫び、大統領選に不正があったと抗議を続けた。

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2009/07/18
16:23
トルコ:公共区域が全面禁煙に 「嫌煙家」首相が推進

【エルサレム前田英司】総人口の約3割がたばこを吸う「喫煙大国」のトルコで、カフェやレストラン、バーを含む屋内の公共区域が19日から全面禁煙 になる。「嫌煙家」で知られるエルドアン首相が猛烈に推進したもので、健康志向の高まりから国民にも好評のようだ。ただ、禁煙に違反した場合の罰金は低額 設定で、「単に首相個人のたばこ嫌いが動機だったのでは」との憶測も出ている。

 トルコでは昨年から既に職場やショッピングセンターなどは禁煙になっており、今回、屋内の飲食店にも拡大される。トルコ紙によると、保健省は19 日から職員約4000人を投入して監督するほか、主要各市にホットラインを開設して市民からの「違法店」通報を受け付け、実施の徹底を図る。

 トルコの喫煙人口は約2200万人(総人口は約7500万人)。欧州では「トルコ人のようにたばこを吸う」という表現があるほど、トルコの喫煙文 化は有名だ。エルドアン首相は07年以来、禁煙の実現を掲げて「(禁煙対策は)テロとの戦いと同じぐらい重要だ」とまで強調していた。

 ちなみに、禁煙違反の罰金は69リラ(約4300円)。今月1日から一足先に屋内禁煙に踏み切った隣国ギリシャの罰金は500ユーロ(約6万6000円)という。

2009/07/18
16:22
ムサビ氏、金曜礼拝参加 支持者十数万人集まる イラン

:テヘランであった金曜礼拝=ロイターテヘランであった金曜礼拝=ロイター

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で敗れ、投開票に不正があったと抗議してきた改革派のムサビ元首相が17日、テヘラン大学での金曜礼拝に出席した。 事前に予告していたため支持者が押し寄せ、十数万人に上ったとみられる。選挙結果に対する改革派の根強い不満が示されたかたちだ。

 ムサビ氏は大統領選後、大規模な抗議集会に数回顔を出したが、その後はほとんど公の場に姿を現していなかった。この日は、一般参加者にまぎれて座り、アフマディネジャド政権を批判するラフサンジャニ元大統領の説話に耳を傾けた。

 政権側は出席を阻むこともできたが、建国の父である故ホメイニ師の最側近だったムサビ氏らを閉め出すことは世論の反発を買うと判断した模様だ。ムサビ氏陣営はこうした点を見越して、金曜礼拝を政治的アピールの場に変える意図があったとみられる。

 選挙結果を受け入れない姿勢を貫いているムサビ氏に対し、保守強硬派からは「騒乱を扇動した」として訴追を求める声が出ている。選挙後、改革派指 導者が多数逮捕されており、ムサビ氏はアフマディネジャド大統領への対決姿勢は保ちつつも、逮捕されるのは避けなければならない状況にある。それだけに民 衆の支持をつなぎとめる必要に迫られている。

 17日の金曜礼拝の会場周辺では、デモ参加者と武装警察や志願民兵バシジとの衝突が所々で起きた。

2009/07/18
16:22
イラン元大統領に批判 保守派内亀裂も拡大

2009.7.18 08:26

 イラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相を側面支援していた保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が17日、選挙や抗議デモへの政府の対応に疑問を呈したことを受け、保守強硬派からはラフサンジャニ師に対する批判が相次いだ。保守派と改革派の対立に加え、保守派内の亀裂も拡大しており、アハマディネジャド大統領は難しい政権運営を迫られることになった。

 ファルス通信によると、保守派の政治組織「闘う聖職者協会」のジャファル・シャジュニ師は「ラフサンジャニ師の発言は再び騒乱を呼び起こす」と懸念を示した。アハマディネジャド大統領を応援するホームページは「(同師の)言葉は無責任だ」と批判。大統領を支持するイラン国会のハミド・ラサイ議員も「国民の大多数は選挙結果に疑問を持っていない」と同師の発言を否定した。(共同)

2009/07/18
16:21
改革派数万人デモ イラン 元大統領演説 『選挙結果に疑問』

【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派ムサビ元首相の支持者らは十七日、テヘランで数万人規 模の抗議デモを行った。ムサビ氏を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が同日の金曜礼拝で「多くの人々が選挙結果に疑問を持っている」と演 説、保守強硬派アハマディネジャド大統領への対決姿勢を鮮明にしたことに触発された。イラン情勢は再び緊迫してきた。

 AFP通信などによると、治安部隊は催涙弾やゴム弾などを使って解散を命じた。一部で衝突があったとみられ、少なくとも十五人が逮捕されたとの報道もある。

 金曜礼拝には、ラフサンジャニ元大統領やムサビ氏のほか、選挙で敗れた改革派カルビ元国会議長も参加した。

 カルビ師は演説会場のテヘラン大学に到着直後、民兵組織バシジとみられる男らに襲撃されたが、けがはなかったもよう。

 ラフサンジャニ元大統領は演説で「人々が選挙結果に納得しなければ、体制は正統性を失う」と警告。「(抗議デモで)逮捕された人々や殺された人々は償われなければならない。報道に対するすべての規制も、解除されなければいけない」と訴えた。

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