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2009/06/18 11:58 |
へブロン 中国との経済摩擦 |
現在ヘブロンでは、中国からの安い製品が流入し、地元の雇用や地場産業・地元企業に深刻な打撃を与えている。AP通信の報道によると、ここ10年で中国製品が大量に流入するようになり、約3分の2の繊維工場が閉鎖され、8年で6000人の靴工場で働く労働者が職を失ったとされる。ヘブロン商工会議所によると失業率はヨルダン川西岸で最高の30・5%に上るという。
中国製品はまず、ヘブロンから西岸各地に輸入されるため同市が多くの損害を受けたとされる。中国はイスラエルとの国交樹立を境にパレスチナにも経済進出し、数年間ヘブロンにビザ事務所を開設。パレスチナ企業が中国に進出できるよう資金を共同出資するなど優遇措置を取り、約300のヘブロンの企業が中国に出先機関を持つに至った。ヘブロン商工会議所によると当地商人の90%が中国を訪問したとされる。中国との貿易が活発になる中、カフィーヤや玩具・帽子に至るまで安い中国商品が大量に流入し、地場産業でもあるカフィーヤの職人には打撃となり、また粗悪品が多いために中国製品がすぐに捨てられ、市のゴミ処理問題に発展し、ゴミの量が2倍に増えたとされる。
現在、ヘブロンの企業は生産から輸入へと転じているとされ、生産するにしても、イスラエル向けの商品を細々と生産している程度だという。
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