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2009/07/03 12:03 |
イラン抗議デモに絡む逮捕者、1千人以上に |
【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選で不正があったと訴える抗議集会やデモに関連し、これまでに参加者ら1千人以上が逮捕された。その中には改革派 のハタミ政権(97~05年)で要職を務めた指導者らが多く含まれる。当局は厳罰で臨む姿勢をちらつかせており、今後の事態正常化に向けて、こうした人び との処遇が焦点になりつつある。
改革派の重鎮ハタミ前大統領は1日、「なぜ家族に連絡できず、弁護士も付けられないのか」と拘束されている改革派指導者らの身を案じる声明を出した。
一方、保守系メディアは、ハタミ政権で副大統領だったアブタヒ師が涙ながらに「若者たちを扇動し、騒乱を起こさせた」と「自白」したとの情報を ウェブサイト上に流し始めている。国営放送が反政府・体制側の「自白番組」を放送するのはイランでよく使われる情報操作手段。今後、こうした番組が増える のではないかと懸念されている。「自白」した罪が「モハッレブ(神の敵)」と見なされれば、死刑が適用される可能性もある。
選挙結果が確定したことから現政権には、改革派の異論を黙認すれば、イスラム革命体制そのものの権威が傷つく、との危機感がある。だが、強引な訴追を繰り返せば、さらに国民の信頼を失う危険性も指摘されている。
2009年7月2日23時44分
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