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2009/06/30 15:10 |
パキスタン軍報道官に聞く 部族地域に作戦拡大へ 『自爆テロ防止に寄与』 |
【イスラマバード=古田秀陽】パキスタン軍報道官のアーサー・アッバス少将は29日、本紙の取材に対し、近く本格着手する北西部部族地域での軍事 作戦で、ワジリスタン地区を拠点とする武装勢力「パキスタン・タリバン運動」を壊滅に追い込むことにより、国内の治安は「大幅に改善される」との見通しを 示した。
アッバス氏は、同武装勢力のリーダーであるベイトラ・メスード司令官が「最も自爆テロを起こす力を持っており、武装勢力のネットワークの中心的な 存在。国際テロ組織アルカイダとのつながりも強い」と指摘。同武装勢力をたたくことが「傘下の勢力にも損害を与え、国内のテロ防止にもなる」と作戦の重要 性を強調した。
アッバス氏は作戦の開始時期は明かせないとしながらも、北西辺境州での作戦と同規模の「約二万人」の兵を派遣するとし、「数カ月で作戦を終了できるだろう」と述べた。
また、北西辺境州の作戦で戦闘に巻き込まれた市民の犠牲者については「作戦を慎重に進めており、百人未満にとどまる」とした。
北西辺境州での作戦は約二カ月が経過したが、スワト地区中部では武装勢力の抵抗が続いており、アッバス氏は「副司令官クラスはかなり殺害したが、トップクラスは捕まえていない」と認めた。
作戦前、四千人とみていた同地区の武装勢力のうち「千数百人はまだ同地区に潜んでいる」とし、幹部らが部族地域などへ移動したとの見方を否定した。
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