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2009/07/01 12:59 |
新・世界の七不思議:死海--脱落へ 占領政策、パレスチナ反発で |
新・世界の七不思議:死海--脱落へ 占領政策、パレスチナ反発で
【エルサレム前田英司】歴史的建築物や景観を後世に伝える企画「新・世界の七不思議」の選考で、有力候補地の一つだった死海が脱落する見通しに なった。最終候補に選ばれるには、対象地をもつ国や地域が公式に支援・推進することが条件だが、パレスチナ自治政府がイスラエルの占領政策に反発して、応 じないためだ。
死海はヨルダン、イスラエル、同国占領下のヨルダン川西岸に面する。海抜マイナス約420メートルの「世界最低」の場所にあり、高い塩分濃度による浮遊体験で知られる。近年は水位の低下が著しく、環境保全の必要性が指摘されている。
ロイター通信によると、ヨルダンとイスラエルは死海を後押しする準備を整えたが、自治政府は西岸にあるユダヤ人入植地の団体がイスラエル側の支援体制に加わっていると反発。「入植地は国際法違反」として、連携を拒んでいる。
11年に決定する2回目の「七不思議」には、261カ所が名乗りを上げ、21日に最終候補地21カ所が絞り込まれる。死海は「湖・河川・滝」グループの第7位だが、パレスチナ側が方針を転換しない限り、候補地リストから除外される。
毎日新聞 2009年7月1日 東京朝刊
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