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2009/07/28 11:34 |
イラン:情報相解任 文化イスラム指導相辞表で政権は混乱 |
【テヘラン春日孝之】イランのアフマディネジャド大統領は26日、モホセニエジェイ情報相を解任した。一方で、サファルハランディ文化イスラム指 導相は辞表を提出。これで政権は05年の発足以来、21閣僚のうち過半数の11人が退任したことになり、憲法規定で閣僚全員が国会の新たな信任を受ける必 要が出た。政界要人から「政権はもはや非合法だ」との発言が出るなど、政治混乱が高まっている。
メヘル通信は26日、情報、文化イスラム指導、保健、労働・社会問題の4閣僚が解任されたと報じた。その後、大統領府は情報相の解任を発表、他の 3閣僚については否定した。2人以上解任すると退任閣僚が過半数となり、国会の信任が必要になると認識し、1人だけの解任にとどめたとみられる。だが、文 化イスラム指導相は自ら大統領に辞表を提出し、「私はもう大臣ではない。政権は空白になった」と語った。
今回の解任劇は、大統領が親族のマシャイ副大統領を筆頭副大統領に昇格させた人事(16日)を巡り、22日の閣議でモホセニエジェイ情報相らが大 統領を厳しく批判したのが原因とみられる。当時、最高指導者ハメネイ師がマシャイ氏の「人事撤回」を求める中、大統領は抵抗する姿勢を示していた。
メヘル通信は国会筋の情報として、アフマディネジャド大統領の2期目の就任式が8月5日に行われると伝えた。就任式に向けて、さらなる混乱も予想される。
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