忍者ブログ

中東観察

仕事の合間にちょくちょくこちらへ逃避予定。 もっぱら趣味。(09`06/02) 最近ではもっぱらデータバンク化。 ご自由にご利用下さい。(09`07/01) ※リンクはご自由にどうぞ。 最近相互リンクのご依頼が相次いでいますが、まずはリンクを張られてからお問い合わせ下さい。こちらも迅速に対処いたします。(09`07/01)
RECENT ENTRY RECENT COMMENT

2024/11/29
05:14
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009/07/22
16:28
イラン:改革派が政権への国民投票提案 最高指導者は反発

【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑に伴う混乱を巡り、改革派ハタミ前大統領は19日、保守強硬派のアフマディネジャド政権の正統性 を問う国民投票を実施すべきだと表明し、これに対して最高指導者ハメネイ師は20日、「反国家的な発言だ」と認めない考えを示した。保守強硬派と改革派の 対立は先鋭化し、8月初旬に予定される大統領2期目の就任式を前に、緊張が再び高まる可能性が出てきた。

 イラン労働通信によると、ハタミ氏は抗議行動で逮捕された改革派要人らの家族との会合で「唯一の解決策は国民投票しかない」と述べた。改革派は当初再選挙の実施を訴えていたが、初めて「代替策」を提案した。

 ハタミ氏は「国民の多数派が現状(大統領再選)を受け入れるなら、私たちもその結果を受け入れる」とも述べ、国民投票が国家的危機を打開する唯一の道だと繰り返した。

 国民投票の信頼性を確保するため中立機関が監督すべきだとも主張し、選挙の最終承認機関である護憲評議会ではなく、最高評議会にその役割を求めた。

 護憲評議会は保守強硬派の牙城だが、最高評議会は、今回選挙で改革派ムサビ元首相を支援したとされる保守穏健派のラフサンジャニ元大統領が議長を務めている。

 一方、国営ラジオによると、ハメネイ師は演説で「(イランの不安定化を狙う)敵の術中にはまらないよう発言は慎重にすべきだ。敵を助けるような発言や行動は反国家的であり、社会を混乱に追いやる者は誰であれ国家にとって憎むべき存在だ」と警告した。

 これに対しムサビ氏は、ハメネイ師が「外国勢力が背後で混乱をあおっている」と主張していることを念頭に「(私たちが)外国と共謀し、国益を売り渡しているなどとだれが信じるのか。国民への侮辱ではない」と対決姿勢を崩していない。

 ある改革派評論家はハタミ氏の提案について「大統領就任式まで時間は少ない。ハメネイ師が国民投票を受け入れるか否か、イスラム体制に復元力が残っているかを占う最後の試問だ」と述べた。

PR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
URL
FONT COLOR
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら