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2009/07/07 14:12 |
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しかも、WSJが報じたような宗派対立が深刻化する恐れは、問題の一部にすぎない。米紙ニューヨーク・タイムズは、29日付の社説(電子版)で、(1)イラク軍の育成(2)クルド人地域の統治方法(3)難民帰還(4)ヌーリ・カメル・マリキ首相(59)の権威主義(5)イラン、シリアなど近隣国への対応-への懸念を列挙し、米国の関与の必要性を指摘した。
さらに、米主要紙には、バラク・オバマ米大統領(47)の米軍撤退政策に批判的な論調も。
ワシントン・ポストは今月1日付の社説(電子版)で、米軍のイラク都市部からの撤退に合わせて、イラク各地でテロが頻発した事態を挙げて、「オバマ氏もマリキ氏も、(治安への)懸念をことさら軽く扱う傾向がある。2人とも、政治的動機があるのだ」と論じている。オバマ氏にとって米軍撤退は、米大統領選での公約であり、マリキ氏にも、来年のイラク総選挙を前に、強い指導者としてのイメージを国民に印象づけたいとの思惑があるという。米軍の完全撤退に向け、イラクではなお混乱が続きそうだ。
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