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中東観察

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2009/07/17
11:08
アフガニスタン02

http://www.newsclip.be/travel/img/20040625-sumb.jpg

経済
 

きわめて貧しい国の一つで、農業と牧畜への依存度が高い。経済は近年の内戦による灌漑施設の破壊や、ソ連軍の侵攻やタリバンとアメリカ軍を中心とし た多国籍軍との戦闘などの社会的な混乱、旱魃により大打撃を受けている。また同じ理由から国民の多くに食料、衣料、住居、医療施設が不足している。

現在は歳入の大半を国際援助に依存しており、国民の3分の2は、1日2ドル以下で生活している。旱魃地域ではアヘンの原料となるケシの栽培が盛んであり、政府が対策に当たっているが功を奏していない[4]。幼児の死亡率は1000人中257人と高い。2004年10月のユニセフの報告によると、幼児死亡原因の多くは非衛生的な水の飲料使用による慢性的な下痢である。国の衛生状態は極めて悪い状態である。

失業率も極めて高い国であり、ネパールレソトなどと同じように、40%を超える。

2002年1月に東京で開催された「復興支援国会議」で支援計画が提出され、世界銀行の監督下に45億ドルの資金が集められた。復興の主要対象は、教育、医療、下水施設、行政機関、農業、道路、エネルギー、通信と多岐に渡っている。

鉱業

アフガニスタンの鉱物資源のうち、もっとも歴史のあるのが紀元前から採掘が続いた青色の宝石ラピスラズリである。首都カブールの東南東190km、ヒンドゥークシュ山脈山中のサーレサン鉱山 (Sare Sang) 北緯33度55分39秒東経67度13分34秒 が主力。産出量は数トン程度。

有機鉱物資源では北部の天然ガス(4300兆ジュール、2003年)が主力、石炭(3万5000トン)も採掘されている。金属鉱物資源ではクロム(6364トン)がある。このほか岩塩(1万3000トン)も採取されている。アイナック銅鉱山 (Aynak Copper) は70年代初めに発見され、1978年に旧ソ連が中央鉱区と西部鉱区の地質探査を終えている。総資源量は鉱石量7億500万トン、平均銅品位1・56%、銅含有金属量1100万トンの超大型の銅鉱床である。

交通 

交通インフラストラクチャーも度重なる戦乱により破壊され、またはメインテナンスが行なわれていなかった為に現在も復興が行なわれている。なお、多くの先進諸国でみられる様な高速道路網はないものの、主要都市間は舗装された幹線道路によって結ばれており、長距離バスによる移動が行なわれている。 かつては国際列車カイバル鉄道(カブール~パキスタン国ペシャワール間)があったが、戦乱で荒廃し不通となっている。

なお、諸外国との交通は上記の長距離バスによって行なわれている他、カブール国際空港ハブとした国営航空会社アリアナ・アフガン航空や、その他の乗り入れる外国航空会社の定期便で結ばれている。

国民 

民族構成(アフガニスタン)
         
パシュトゥーン人
  
45%
タジク人
  
32%
ハザラ人
  
12%
ウズベク人
  
9%
その他
  
2%
 

主要民族 (2003年推計)

言語 

大体のアフガニスタン人は皆ダリー語(ペルシア語)がわかる。

宗教 

イスラム教から他宗教への改宗には死刑が適用されたが、2006年、ドイツでキリスト教に改宗した人の死刑判決に対し国際的非難を浴び、この法律は撤廃され、現在は布教活動も許されるようになった。2006年8月、タリバーンは韓国人のキリスト教宣教師を拉致監禁し、キリスト教の宣教活動をやめるよう要求した事件があった。 その他、ヒンドゥー教やユダヤ教などもいるらしい。

バーミヤーンについて 

2005年12月15日、バーミヤーンで仏教徒が確認されたことが判明した。

文化 

アフガニスタンには多くの貴重な遺跡が残っており、アメリカのアフガニスタン侵攻によって内戦が終結した後に以下のふたつが世界文化遺産に登録された。

バーミヤーン渓谷には大仏と多くの壁画が残されていたが、2001年にターリバーンによって破壊された。

  • 王家の再興を願う声が少なからず存在する。

アフガニスタンに関する映画 


脚注 

  1. ^ a b c d CIA World Factbook 2009年4月27日閲覧([1]
  2. ^ “Afghan on trial for Christianity”. BBC(. 2006-03-20). http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/south_asia/4823874.stm 2007-12-08 閲覧。. 
  3. ^ Sentenced to death: Afghan who dared to read about women's rights
  4. ^ 世界最悪のアヘン生産国となっており、世界の87%を同国で生産している。

関連項目 

 

アフガニスタン紛争関連

復興関連
その他

参考文献 

  • 渡辺光一『アフガニスタン/戦乱の現代史』岩波書店(新書・新赤版828)2003年(ISBN 4-00-430828-3)
  • 前田耕作・山根聡『アフガニスタン史』河出書房新社、2002年。(ISBN 4-309-22392-3
  • マーティン・ユアンズ『アフガニスタンの歴史』(柳沢圭子ほか訳)明石書店、2002年。(ISBN 4-750-31610-5

外部リンク 



アフガニスタン・イスラム共和国
جمهوری اسلامی افغانستان
Jomhūrī-ye Eslāmī-ye Afghānestān
アフガニスタンの国旗 アフガニスタンの国章
国旗 (国章)
国の標語 : なし
国歌 : ソルーデ・メッリー
アフガニスタンの位置
公用語 パシュトー語ダリー語
首都 カーブル
最大の都市 カーブル
政府
大統領 ハーミド・カルザイ
首相 なし
面積
総計 652,225km²40位
水面積率 極僅か
人口
総計(2008年 28,150,000人(38位
人口密度 44人/km²
GDP(自国通貨表示)
合計(2008年 ???億[1]アフガニ
GDPMER
合計(2008年 128億[1]ドル(???位
GDPPPP
合計(2008年 230億[1]ドル(104位
1人当り 800[1]ドル
建国
独立
 - 宣言
1747年
イギリス保護国より
1919年8月19日
通貨 アフガニAFA
時間帯 UTC +4:30DST: なし)
ccTLD AF
国際電話番号 93
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