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2009/06/26 14:11 |
ヒズボラ |
ヒズボラ(アラビア語・ペルシア語: حزب الله アラビア語:Ḥizb Allāh ペルシア語:Ḥezbollāh))はレバノンを中心に活動しているイスラム教シーア派の政治組織。
発音表記は日本国内の報道ではヒズボラとなるが、アラビア語発音でヒズブッラー、又はヒズボッラー、ペルシア語発音でヘズボッラーであり、アラビア語で「神の党」を意味する。
1982年結成。急進的シーア派組織で、イラン型のイスラーム共和制をレバノンに建国し、非イスラーム的影響をその地域から除くことを運動の中心とする。反欧米・イスラエルの殲滅を掲げている。
イランとシリアが組織を支援しているといわれており、特にイランは組織設立時の関与(組織結成はイランのイスラム革命防衛隊によるものといわれている)や武器供給などヒズボラと密接に結びつき、一部の活動はイランの指示によるものとされている。
1980年代以降国内外の欧米やイスラエルの関連施設への攻撃を起こしており、1983年10月、ベイルートのアメリカ海兵隊兵舎への自爆攻撃、1984年9月のベイルートでのアメリカ大使館への自爆攻撃、1992年にはアルゼンチンのイスラエル大使館への攻撃を実行した。2000年にイスラエルがレバノンから撤退した後も、イスラエルへの攻撃を繰り返している。2006年7月にイスラエル軍部隊と交戦した際、投降した兵2名を捕虜にした。この結果、イスラエルのレバノン再侵攻を招き、全面衝突となったが、同年8月14日に停戦が成立し、現在に至っている。
合法活動 [編集]
ヒズボラは一般に過激派組織と見なされているが、パレスチナの過激派ハマースのように選挙に参加している政治組織である。独自の議会会派「レジスタンスへの忠誠」を結成して、議会選挙では1992年8議席、1996年7議席、2000年12議席と議席を毎回獲得し、2005年7月には連立内閣に参加した。
また、貧困層への教育・福祉ネットワーク(2002年のデータで、学校9校、病院3ヶ所、診療所13ヶ所を運営)を作っており、それ故に貧困層からの支持は厚い。 2007年のイスラエルとの戦いの際にも、被害を受けた人々の直接的な援助を行っている。
インターネット上に複数のウェブサイトを開設しており、テレビ局「アル=マナール」、ラジオ局「アン=ヌールー」、週刊誌「アル=アフド」も運営している。
組織 [編集]
1990年代から軍事部門と政治部門の分離が進められ、1992年に軍事部門は形式上ヒズボラとは無関係な独立機構に分離された。
- 精神的指導者:大アーヤトッラー・フセイン・ファドルッラー。現在は組織から距離を置いている。レバノンにおけるシーア派最高権威でもある。
- 議長:ハサン・ナスルッラーフ
- 副議長:シャイフ・ナイーム・カースィム
- 政治局会議議長:イブラーヒーム・アミーン・アル=サイイド
- 政治局会議副議長:マフムード・クマーティ
- 議会会派「レジスタンスへの忠誠」議員団長:ムハンマド・ラアド
- 執行評議会議長:ハーシム・サイフッディーン
- 執行評議会副議長:ムハンマド・ヤーギ
- 政治顧問:シャイフ・フセイン・ハリール
- 軍事作戦顧問:イマード・ファーイズ・ムグニーヤ 1983年の米仏海兵隊兵舎爆破テロの容疑で、国際指名手配されている。2008年2月13日、シリアでイスラエル情報機関により暗殺される。
- 対外関係局長:ナワーフ・アル=ムーサウィー
その他 ムハンマド・フナイシュ 前水資源・エネルギー相
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