2024/11/26 19:35 |
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2009/07/21 06:18 |
タリバン、拘束米兵の映像をユーチューブで公開 |
[カブール 19日 ロイター] アフガニスタンでイスラム武装勢力タリバンに拘束されている米軍兵士の映像がインターネット上で公開されたことを受けて、米軍は19日、映像はタリバンのプロパガンダとして使用されており、国際法に違反する行為だと非難した。
映像には、伝統的なアフガニスタンの衣装を身に付けたボウ・バーグドール1等兵がタリバンに促され、アフガニスタンからの米軍撤退を訴える姿が映し出されている。
米軍はアフガニスタンで任務に当たっていたアイダホ出身の同兵士の身元を確認。同兵士の身元を示すタグもビデオに映っていた。
米軍のスポークスマン、グレッグ・ジュリアン大佐は「この映像を流し、捕虜に公に辱めたことを非難する。国際法に違反している。われわれは兵士が無事に戻れるよう出来ることをすべてやるつもりだ」と述べた。
米軍は今週、6月から行方不明になっていたバーグドール兵士を探すチラシを配布していた。
一部が動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿された映像で、バーグドール兵士は「とても怖い。家に帰れないのではないかと思うととても恐ろしい。 結婚しようと思っているガールフレンドもいる。祖父母もいる。祖国アメリカには愛しているとても素晴らしい家族がいる」と話した。
ジュリアン大佐は「基本的に彼ら(タリバン)はわれわれの撤退を望んでいるが、そうはならない。われわれはアフガニスタン政府が治安を改善出来る ようにここにいる。アフガニスタンの人々が必要とする限り、ここにいる」と語り、タリバンの要求には応じないとの姿勢を示した。
一方、タリバンのスポークスマンは所在地を明かさずに、ロイターの電話取材に応じて「ビデオで見たように、バーグドール兵士は健康だ。彼をどうするかは今後決める」と話し、別の動画共有サイトのアドレスを告げた。
2009/07/21 06:16 |
拘束の英大使館員、最後の1人保釈 イラン当局 |
ラサム氏は同大使館現地職員の筆頭格で、イランの政治動向の分析を担当。6月27日、同僚の現地職員8人とともに拘束された。ラサム氏以外は既に釈放されている。
AFP通信によると、ラサム氏の弁護士は「保釈のため10億リアル(約950万円)を払った」と語った。「国家の治安を害した罪」で訴追され、裁判になる見通しだが、容疑の詳細は知らされていないという。
英国側は「罪状」は事実無根と反発しており、イランと英国や欧州連合(EU)諸国の間で問題化している。
2009/07/21 06:15 |
パキスタン避難民キャンプ写真集 |
12日、パキスタン北西部ペシャワル近郊で、食糧の配給を待つ避難民の少女(AP)
12日、パキスタン北西部ペシャワル近郊で、食糧の配給を待つ避難民の少女(AP)
13日、パキスタンのマルダン近郊へ帰還する避難民の子供たち(AP)
2009/07/21 06:09 |
【ウイークリーワールド】少女の素朴な瞳が訴えるものは パキスタン避難民キャンプ |
AP通信のカメラマンを見つめる少女のあどけない瞳は、何を訴えているのだろうか。この少女は12日、パキスタン北西部のアフガニスタン国境に近いペシャワルで撮影された。政府軍とイスラム武装勢力タリバンなどとの戦闘を逃れてきた避難民の1人だ。避難民らの一部は13日、戦闘が沈静化したとみられるスワト地区などへ帰還を始めたが、テロや戦闘は後を絶たず、パキスタンの治安が回復する日はまだ遠い。
タリバンは今年4月、首都イスラマバードからわずか100キロの町を支配下に置くなど、勢力を拡大した。政府軍は、本格的なテロ掃討作戦で反撃し、スワトからタリバンを一掃したという。激しい戦闘の中で、避難民化した住民は約200万人。イスラマバードや北西辺境州の州都ペシャワルの近郊で国連などの支援を受けながら避難生活を送ることを余儀なくされてきた。
軍報道官がAP通信に明らかにしたところによると、13、14の両日で故郷へ帰った避難民は約1550家族。大半はまだ、不自由なテント生活を強いられている。
当局者は、タリバンが再び出現しないよう現地に強力な警察部隊を配置しているとしているが、赤十字国際委員会の報道官は、治安状況は「一様ではない」として、避難民が強制的に送還されることがないようパキスタン政府にクギをさしている。
2009/07/21 06:07 |
パレスチナ:停戦半年 「ガザは監獄」募る脱出への思い 不法ビザにすがる住民 |
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃の「停戦」から18日で、半年がたった。イスラエル、エジプト両境界を封鎖されたガザの資材不足 は著しく、復興が一向に進まない。地区内では「外の世界」への脱出を渇望する住民に査証(ビザ)取得を不法仲介する闇業者が暗躍している。疲弊するガザ社 会に閉塞(へいそく)感が募る。【ガザ前田英司】
「ビザの入手に重要なのは、その国を訪れる『正当な理由』をいかに見つけるかだ」
ガザ市のビルの一室で、闇業者の一人が打ち明けた。事務所には看板も何もないが、連日、人づてに聞いた客が集まる。以前は仕事にあぶれた若者が大 半だったが、「停戦」後は年配者が目立つようになった。最近の来客数は月間約200人に上り、攻撃前の約7倍に急増しているという。
境界を閉ざされたガザは時に、「監獄」に例えられる。外国の病院で治療を受けるなど特別な理由がない限り、住民に越境の自由はない。イスラエル軍 の攻撃中、外国籍の保持者が優先的に保護されるのを目の当たりにした。「外国籍は『保険』」(住民)。ビザを取って海外で亡命申請しようという意識が広 まった。
闇業者によると、ビザ入手の手口はこうだ。まずはインターネットで国際会議などの開催予定を調べる。服飾業界のイベントがあれば、架空の服飾メー カーの紹介文を作成し、ビザを求める客を同社の営業担当と偽って参加を希望する。先方が了承して招待状が届けば「準備は9割方、整ったも同然」。必要書類 にその招待状を添えて、開催国のビザを申請する。
「(欧州連合=EU=の加盟国間を自由に移動できる)シェンゲンビザなら3500ドル。アフリカなら旅券(パスポート)さえ2000ドルで手配できる国もある」。闇業者は料金表を見せ豪語した。
◇代金だまし取る闇の業者も暗躍
こうした商売が横行する中、代金をだまし取られるケースも続発している。「ガザは政治的、社会的に崩壊した」と公務員の男性(40)は話す。闇業 者に3000ドルでビザ入手を依頼したが、渡されたのはパソコンで模造した偽物だった。金を取り戻すことは難しい。彼はそれでも「子供の将来が不安。人間 らしい生活をしたいから」と言い、改めて別の業者に接触すると言い切った。
3000ドルで偽ビザをつかまされた無職の男性(34)は、ガザを脱出したいのは「『パレスチナ国籍』をあきらめたからではない」と強調する。和平交渉が停滞して、先行きが見えないことに憤りをあらわにした。
一方、大学で海洋工学を専攻した失業中の男性(21)は、ナイジェリアに住む家族を頼って「正規」に同国のビザを取得した。男性は「すぐにでもガザを出たい。(外国の)市民権を得るまでは絶対に戻らない」と誓っていた。
◇封鎖解けず物資枯渇
ガザはイスラム原理主義組織ハマスによる07年6月の武力制圧以降、イスラエル、エジプト両境界を徹底封鎖されてきた。ガザの復興に封鎖解除が不 可欠だが、「ハマス排除」をもくろむネタニヤフ・イスラエル政権にその用意はない。アッバス議長率いるパレスチナ自治政府もハマスのガザ支配を断つ力に欠 ける。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、先月中にガザに運び込まれた物資はトラック計2583台分。ハマス支配前の約2割に過ぎない。物資 の大半は食料品で、ガソリンやディーゼル燃料の搬入は病院向けなどの例外を除き、半年以上前から中断したまま。復興作業に必須のセメントも枯渇して、市価 は10倍以上に高騰した。ガザ経済は結局、エジプト境界の地下に掘られたトンネル密輸に依存している。
国際社会は3月、約45億ドル(約4500億円)の復興支援を約束したが、ハマスがアッバス議長側と「和解」してガザ情勢を正常化するよう迫り、 まだ実際の拠出はしていない。双方は協議を続けているが、権力争いも絡んで一筋縄でいかない。一方、イスラエルはガザに拘束されている自国兵が解放されな い限り、封鎖の解除には応じない。ガザ復興はそれぞれの思惑に埋没し、後回しの状態だ。「停戦」後、強硬派のネタニヤフ首相が登場し、中東和平交渉は再開 のめどが立っていない。パレスチナ側は、成果の見込めない交渉再開に応じない構えだ。
和平進展に意欲を見せるオバマ米大統領は現在、中東地域の包括和平を念頭に置いた独自案を構想中とされる。パレスチナ政策調査研究センターのハリ ル・シカキ代表は「米国の関与が事態打開のカギになる」と指摘。「オバマ政権が(イスラエル、パレスチナ双方への)『圧力源』になれるかどうかが試され る」と解説した。