2025/02/27 16:52 |
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2009/07/03 13:11 |
鬱に苦しむ退役軍人は30万人:戦場のストレスを薬で予防する研究 |
Photo: USAF
心的外傷後ストレス障害(PTSD)あるいはうつ状態に苦しんでいる可能性のある、イラク戦やアフガニスタン戦の退役軍人は約30万人ともいわれており、軍はこれまで帰還した兵たちの治療に多額の予算を使っている。治療法は、「サムライの瞑想」(日本語版記事)から、家庭向けのバーチャルカウンセラーまでさまざまだ。
そんな中、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)は、神経科学や心理学、そして薬剤の服用を組み合わせることで、戦場ストレスを事前に食い止められるのではと期待している。
DARPAは7月1日(米国時間)、軍の「ストレス耐性の実現」研究プログラムへ応募者を勧誘する情報セッションを開催する。分子生物学(細胞レベルの相互作用に関する学問)や、神経科学(脳のストレス反応をショートさせられるかもしれない)における進歩を利用できないかというわけだ。
DARPAは、まずはストレスが脳にダメージを与える仕組みの正確な理解を、動物を被験者にして得たいと考えている。
神経科学における最近の技術進歩は、これらの課題にかつてない取り組みを行なう機会をもたらしている。最先端の分子生物学のテクニックを生体測定技 術と組み合わせることで、ストレス経路の操作と、リアルタイムの行動解析が可能になるかもしれない。これら強力なツールにより、時間的、解剖学的に高い精 度でストレスの影響評価ができるようになるだろう。
このプログラムは最終的に、「脳に対するストレスの悪影響を防ぐ、認知行動的あるいは薬理学的介入」を利用した、即効的なストレス軽減を目標にしている。
われわれはすでに、兵士の精神を人工的に強化する薬剤の研究の話は耳にしている[攻撃力を高め、恐怖や苦痛や疲労への耐久力を高める薬剤が研究されている]。戦場で利用される薬理学の次の目標に、(職業的なものから感情的なものまでを含めた)ストレスが選ばれる可能性は理解できる。
DARPAは、一時的な不安を予防するだけでなく、「認知機能障害や不眠症」といったPTSDの症状をも阻止できないかと考えている。
[イラクに派遣されている戦闘部隊兵士の12%と、アフガニスタンにおける同様の兵士の17%が、抗欝剤あるいは睡眠薬を服用して体調を維持していると紹介する日本語版記事はこちら。
トラウマ的な出来事が発生した直後や、思い出した直後に服用すると、記憶のつらさが緩和されるという薬『プロプラノロール』についての日本語版過去記事はこちら。脳ペースメーカーをインプラントして鬱病を治療する技法についての日本語版記事はこちら]
2009/07/03 13:10 |
アフガニスタンの米兵士、過酷な生活(動画) |
http://news.livedoor.com/article/detail/4233029/
2009年07月03日11時23分 / 提供:WIRED VISION

米軍は現在、アフガニスタンのコレンガル渓谷で極めて厳しい行軍を強いられている。NBCのRichard Engel氏は最近、コレンガル渓谷にいる中隊「Viper Company」の兵士たちを訪問した。[Viper Companyは、第1大隊、第26歩兵連隊、第3旅団、第1歩兵隊に属する中隊の通称。Viperは毒ヘビのこと]
Engel氏による一連の動画レポートを見れば、レストレポ基地(Firebase Restrepo)での生活がどんなものか、詳細に知ることができる。レストレポ基地は、アフガニスタンの非常に厳しい遠隔地にある前哨基地だ。
Visit msnbc.com for Breaking News, World News, and News about the Economy
レストレポの状況はこの数カ月間でずいぶんよくなったとEngel氏は述べている。戦闘の頻度は減り、この前哨基地の状態もわずかながら改善された。監視カメラと見張り塔が設置され、食料事情がよくなった。電子レンジや「家族との通話専用電話」も使えるようになった。
それでも任務は危険で、犠牲者数は多い――Engel氏が前回訪問したときに会った1つの小隊の20人の兵士のうち、今回もレストレポに残っていた兵士はおよそ半分だけだった。残りは死亡、あるいは負傷や病気のため退避していた。
[ある米国のブログは、2008年10月28日付けで、Viper Companyに属する25歳の兵士の死を「アフガニスタンにおける「不朽の自由作戦」で祖国を防衛する闘いにおいて戦死」と記している。サイトトップの画像は2007年11月、Kapisaでの戦闘で負傷した兵士の治療。Wikimedia]
2009/07/03 13:09 |
米国から中東へ向かう「死の流れ」をGoogle Earthで表現 |
2009年5月26日
『Google Earth』の開発者であるSean Askay氏が、今年のメモリアル・デー[戦没将兵追悼記念日。米国の祝日で5月の最終月曜日]にまさにうってつけのプロジェクトを発表した。
その名は「Map the Fallen」[戦没者を地図化]。「Google Earthを利用して、イラクとアフガニスタンで命を落とした5700人を超える米軍および連合軍の兵士たちに敬意を表する」という趣旨だ。
Askay氏の説明によると、この地図は「見る人をそれぞれの兵士たちの物語に結び付ける。写真を見たり、彼らがどのようにして命を落としたかを 知ったり、友人や家族の言葉が記された記念のウェブサイトを訪れたり、彼らの故郷や死亡した場所を調べたりすることができる」という。
美しく啓発的で、そしてとても悲しい。今すぐチェックすることをお勧めする。(MacユーザーはGoogle Earthの最新バージョンをインストールすること)
[イラク民間人の犠牲者数を集計するウェブサイトを紹介した日本語版過去記事はこちら。同記事で紹介されているサイトは2003年から現在までの民間人犠牲者の数をグラフ化しており、それによれば死者総数は10万人を超えると推定されている。
フセイン政権下のイラク軍死者数は5000人程度、連合軍占領後の武装勢力における死者は約2万人、イラク治安部隊側の死者は約1万人と推定されている。また、米国のアフガン侵攻によるタリバン側の死者は5000人から1万5000人、アフガニスタン軍の戦死は5000人以上とされるが、民間人の死者も数多い]
[日本語版:ガリレオ-平井眞弓/合原弘子]
2009/07/03 12:13 |
アフガンで大規模なタリバン掃討作戦、米軍4000人投入 |
2009年 07月 3日 11:35 JST
[SORKHDOZ(アフガニスタン) 2日 ロイター] 米中央軍は2日、イスラム武装勢力タリバンが支配するアフガニスタン南部のヘルマンド州で、オバマ政権発足後初めてとなる大規模な掃討作戦を開始した。
この日の作戦では、米海兵隊約4000人が投入され、タリバンの拠点であり、世界最大のケシ(アヘンの原料)栽培地であるヘルマンド川下流地域をほぼ制圧した。
海軍の発表によると、作戦で米兵1人が死亡したほか、けが人も出たという。
また、同州での作戦開始前に、アフガン南東部で米兵1人が行方不明になったことが判明。タリバン司令官は、ロイターの電話取材に対して兵士の拉致を認め、米軍に拘束されているタリバン兵士と引き換えに解放に応じると述べた。
2009/07/03 12:12 |
フセイン元大統領:「米国よりイランの方が脅威だった」 |
公表された記録は04年2~3月の間に行われた20回の尋問と捜査官との5回の会話。
記録によると、フセイン元大統領はイランを「最大の脅威」と指摘し、イスラム教シーア派住民の多いイラク南部をイランが併合するのではないかと懸念していた。
国連査察拒否は03年のイラク戦争を招いたが、フセイン元大統領は査察によって大量破壊兵器を保有していないことが明白になれば、イランがつけ込むと判断。「米軍の攻撃よりもイランの脅威の方が大きかった」と語った。
また国際テロ組織「アルカイダ」を率いるウサマ・ビンラディン容疑者について、「過激主義者」と非難。米政府がイラク戦争前に主張していた「イラクとアルカイダとの協力関係」を否定した。
またフセイン元大統領は「敵に居所を察知されないため」、90年以降は電話を2回しか使わず、2日続けて同じ場所で就寝することも避けていたことを証言。一方で、暗殺を恐れて「影武者」がいたのではないかとの憶測は「事実ではない」と一笑に付した。