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2009/07/15 09:50 |
アフガンで脅威増す路肩爆弾 米軍、装甲車両の導入急ぐ |
【ワシントン=有元隆志】アフガニスタンで路肩爆弾などの簡易手製爆弾(IED)の被害が急増している。アフガンへの増派作戦を始めた米軍は、IEDを「最大の脅威」(マレン統合参謀本部議長)と位置づけて、被害を防ぐため装甲車両の導入を急いでいる。
米軍によると、6月にアフガンでIEDを使った武装勢力による攻撃回数は736件と過去最高を記録した。昨年6月の攻撃回数(306回)から倍増している。米軍兵士らの死傷者数も増えており、23人が死亡、166人が負傷した。
マレン議長は8日の講演で、「(IEDは)より精巧になってきている。イスラム武装勢力タリバンはIEDと他の手段の組み合わせで米軍と戦っている」と語った。
マレン議長によると、アフガンに新型装甲車(MRAP)を数千両配置しているほか、さらにMRAPと同様の機能を持つ軽量の新型車両を12月から導入する予定という。
米軍はこのほどアフガン南部で海兵隊員約4000人を投入して、大規模なタリバン掃討作戦を開始した。マレン議長は8月中頃までに戦況の評価作業を行い、さらなる増派が必要かどうかなどを判断するとしている。
ゲーツ国防長官は増派戦略の遂行にあたり、アフガン駐留米軍トップのマキャナン司令官を更迭し、特殊作戦軍司令官を務めるなど武装勢力掃討作戦に手腕を発揮してきたマクリスタル氏を新司令官に起用した。
アフガンではイスラム原理主義勢力タリバンの活動が活発化しており、オバマ大統領は3月下旬に発表した新戦略を実施するにあたり、2万1000人の米軍増派を決めた。
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