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2009/07/13 14:37 |
パキスタン軍広報官:タリバンと米国の対話「仲介可能」 |
【ニューデリー栗田慎一】米CNN(電子版)は11日、治安が悪化しているアフガニスタン情勢について会見したパキスタン軍広報官(少将)が、 「(アフガンの武装勢力)タリバンと米国との対話をパキスタンが仲介することも可能だ」と述べた、と報じた。パキスタンでの武装勢力掃討作戦もアフガン情 勢を受けて混迷の度を深めており、広報官の発言は、アフガンの治安回復なしにはパキスタンも混乱するだけとの主張をにじませた形だ。
オバマ米政権は今秋の米軍増派完了を前にアフガンで大規模な軍事作戦を開始。タリバンも自爆攻撃や仕掛け爆弾などゲリラ戦で抗戦している。治安は過去最悪の状態となり、8月20日に実施予定のアフガン大統領選の大きな懸念材料となっている。
CNNによると、広報官は「対ゲリラ戦だけでは勝てない。政治的な手段が必要だ」とし、「人間は結局、対話に戻らなければならない」と強調した。また、米国への対話支援ができるかと問われ、「可能だと思う」と述べた。
パキスタンは米国の支援を受け、79年にアフガンに侵攻した当時のソ連軍と戦ったイスラム勢力への支援を実施。90年代前半に発足したタリバンの支援につながった。
広報官は「01年の米同時多発テロで、タリバン支援策は終わった」と述べたが、「軍情報機関は戦術として接点を維持している」と明らかにしたという。
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