2024/11/26 21:38 |
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2009/07/21 06:04 |
イラクが戦う最新の敵、砂嵐 |
【7月19日 AFP】イラクの首都バグダッド中心部にあるイブン・ナフィス(Ibn Nafis)病院の救急外来室で、46歳のサーディ・イブラヒム(Saadi Ibrahim)さんは酸素マスクをかぶって座っていた。
イブラヒムさんの声はかろうじて聞こえるほどのささやき声だ。その原因はイラクを襲っている最も新しい災難、砂嵐だ。イブラヒムさんは言う。「砂嵐はほんとうに耐えられないよ。息もできない」
夏の始まりとともに、イラクではほぼ毎日砂嵐が各地を襲うようになり、ただでさえ困難な暮らしをいっそう苦しめている。病院には呼吸器官にダメージを受けた人たちが何百人と押し寄せ、バグダッドの国際空港は砂嵐で視界を奪われ、これまで数十便のキャンセルが出ている。
強風の砂嵐のときには、市民は路上で1個250ディナール(約20円)で売っているマスクをして歩いている。
砂嵐への対処がいっそう難しいのは、電力供給が不安定だからだ。50度の猛暑にもなるなか窓を閉めることができず、風を入れようとすれば砂が入り込む。 「家に電気が通るのは1日2、3時間だけ。だからドアも窓も開けっぱなしにしておくしかない。とにかく暑すぎる」と病院の別の患者は言う。
イラク環境省で砂漠化対策局の責任者を務めるイブラヒム・シャリフ(Ibrahim Sharif) 氏は「90年代には砂嵐の発生は平均で年間8日間だった。それが今では、ひとつも砂嵐のない週がない」と訴える。「イラクの国土は乾燥地帯と半乾燥地帯 だ。雨のない季節がいくつか続き、植生が壊滅してしまった。さらに土壌や砂をとどめる植物がなければ、風が吹くと飛散してしまう」
シャリフ氏によれば、イラクを約30年間にわたり混乱させてきた戦乱にも一因があるという。イラク南部から中心部にかけて軍事車両によって緑地帯が破壊 され、それによって生じたちりが夏になるとイラクに吹く「シャマル」という季節風によって吹き飛ばされるのだという。(c)AFP/Mehdi Lebouac
2009/07/21 06:02 |
東エルサレムの住宅建設中止を拒否=米の要求に従わず―イスラエル |
【エルサレム19日AFP=時事】イスラエル政府は19日、米国が要求している東エルサレムでの住宅建設プロジェクトの停止を拒否、緊密な同盟関係にある 両国間で意見が対立する入植地問題をめぐる新たな論争を引き起こしている。(写真はヨルダン川西岸のユダヤ人入植地アダムで住宅建設に従事するパレスチナ 人)
東エルサレムのシェイクジャラ地区での建設計画について右派のネタニヤフ首相は定例閣議で、「われわれはユダヤ人が東エルサレムのどこにでも住んだり、建設したりする権利が認められないというような考えは受け入れらない」と述べた。
東エルサレムはイスラエルが1967年の第3次中東戦争でヨルダンから奪い、その後一方的に併合した。国際社会はこれを認めておらず、東エルサレムのユダ ヤ人居住区の多くを入植地とみなし、中東和平プロセスの主要な障害の一つと位置付けている。しかし、イスラエル側はエルサレムは永遠不可分の首都とし、東 エルサレムでの住宅建設は入植ではないとしている。
イスラエル当局者がAFP通信に語ったところによると、オレン駐米イスラエル大使は先に国務省に呼ばれ、住宅建設プロジェクトは中止されるべきだと通告されていた。 〔AFP=時事〕(2009/07/19-23:29)
2009/07/21 06:00 |
タリバン、6月に拘束の米兵ビデオを公開 |
ビデオは28分の長さで、前週末にインターネット上に投稿された。6月30日にアフガニスタン東部でタリバンに拉致された米軍兵士が、淡い灰色の同国の伝統衣装を着て床に座り、米軍にアフガニスタンからの撤退を求めている。
米国防省は兵士の身元を明らかにしていないが、兵士は画面に映っていない人物に対して話す形で「わたしは基地の外で拘束された。巡回していた警備隊から遅れをとって拘束された」と述べているという。
イスラム強硬派のタリバンを政権から追放した2001年の米軍主導のアフガニスタン侵攻について尋ねられる場面では、「ここに来てから、ここの人びとがいかに暮らし、生活が成り立っているかを実感した。われわれはまさに独立国家を侵略したのだ」と答えている。
また、自分と同じ米国人へのメッセージを促され、外国軍はアフガニスタンを去るように呼び掛けた。さらに、「わたしたちを帰国させてほしい。そうすれば、わたしたちは自分がいるべき場所にいることができ、ここへ来て時間や命を無駄にせずに済む」と訴えている。
テーブルの前に座り、緑茶を飲み、なにかを食べながら兵士は「タリバンは自分を客のようにもてなしてくれている」と述べる。しかし家族のことに話が及ぶ と動揺し、「家族に二度と会えないのではないかと思い、怖い。家に帰れないかもしれないと思うと、とても怖い。拘束されるということは恐ろしいほど不安な ことだ」と気持ちを語っている。(c)AFP/Nasrat Shoaib
2009/07/21 05:59 |
タリバン、拘束した米兵のビデオ映像を公表=アフガン |
映像の中の男性は坊主頭であごひげがあり、アフガンの伝統的な服を着て床の上に脚を組んで座り、緑茶を飲 みながらおびえた様子で質問に英語で答えている。男性はこの中で「わたしは前進基地の外で拘束された。パトロール部隊から遅れて拘束された」と話し、タリ バン政権を崩壊させた2001年の米軍主導のアフガン攻撃について問われると、「ここで人々の暮らしぶりを見てきた。われわれは独立国家を侵略したのだ」 などと語った。
男性を拘束している者たちはカメラに向かって男性の認識票を見せたが、そこには名前が見えた。
米軍関係者はAFP通信に対し、「彼らは兵士をプロパガンダに利用している。米軍と連合軍は兵士を無事取り戻すため手を尽くしているところだ」と語った。01年のアフガン戦争開戦後、米兵が拉致されたのは初めてとみられる。 〔AFP=時事〕(2009/07/19-20:24)
2009/07/21 05:57 |
タリバン、拘束米兵の映像をネット上に公開 |
アフガニスタン反政府武装勢力タリバンが拘束中の米兵の映像をインターネット上で流していることが19日、分かった。米兵は28分間の映像の中で、米国人に対し、アフガン駐留米兵の帰還を米政府に促すよう求めている。AP通信などが報じた。APによると、映像には身分証などが映っており、米国防総省関係者が拘束されている米兵のものと確認した。
映像には、髪の毛をそり上げ、ひげを伸ばし始めた米兵がベッドに座って食事を取っている場面や、英語で質問される場面が映っている。
米兵は、アフガンでの戦闘が厳しい状況だと指摘。結婚を約束した女性がいると明かした上で「家族とも二度と会えないのではないか、もう愛していると言えないのではないかと恐れている」と話しているという。発言を強制されているかどうかは不明。(共同)