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中東観察

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2009/07/06
00:11
シーア派の改革派系法学者、イラン体制側を批判

 【テヘラン=久保健一】イランのイスラム教シーア派聖地コムの改革派系イスラム法学者で作る「コム神学校教員・研究者組合」は4日、ウェブサイト上に声明を発表し、選挙監督機関「護憲評議会」が、アフマディネジャド大統領再選の承認を強行したことについて、「不偏不党の立場を放棄するもので、裁定者として失格だ」と批判した。


 

 イラン・シーア派学問界の中心であるコム神学校内のグループが、大統領選を巡って現体制側を批判するのは初めて。

 シーア派最高権威である最高位法学者の多くは、大統領選後の改革派の抗議デモや、それに対する当局の弾圧について沈黙を守っている。

 声明は、そうした最高位法学者たちに「イスラム革命体制の名声を著しく傷つけた悲劇に対し、適切な行動を取るよう要請する」と、現体制批判の声を上げるよう促した。

 一方、保守派系の類似組織「コム神学校教員協会」は4日、大統領再選を祝う声明を出した。革命体制の支配層であるイスラム法学者間の亀裂が次第に表面化し始めた形だ。

2009年7月5日22時48分  読売新聞)
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2009/07/05
23:56
ヘブロン大学で卒業式、パレスチナ自治区

【7月5日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のヘブロン(Hebron)で2日、ヘブロン大学(Hebron University)の卒業式があった。式典には、イスラエルに3年間拘束された後、最近、釈放されたパレスチナ評議会のアジズ・ドウェイク(Aziz Dweik)議長が出席し、演説した。(c)AFP

2009/07/04
23:55
「名誉殺人」を厳罰化=不倫口実の事件増加で-シリア

2009年7月4日(土)06:04

 【カイロ4日時事】浮気や姦通(かんつう)を働いた女性を、親族の男性らが家族や一族の名誉を保つためとして殺害する「名誉殺人」について、シリア政府は4日までに、最高禁固1年だった刑罰を最低禁固2年に引き上げる法改正を行った。英BBC放送(電子版)が伝えた。

 イスラム圏を中心に社会問題となっている名誉殺人は、部族的な慣習ともいわれ、背景に甘い刑罰の存在がある。人権団体によると、シリアでは年間約200人の女性が殺害されているという。

 改正法は、浮気や姦通をした妻や姉妹、娘、母親が親族の男性に殺害された場合や、相手の男性が殺された場合に適用される。政府高官は、不倫を口実に妻を殺害する事件が増えているため、法が改正されたと語った。 

2009/07/04
23:54
【コラム】 村上春樹の小説ってどうしてこんなに人気があるの?

村上春樹さんの新作『1Q84』が、上下巻合わせて120万部以上という記録的な売れ行きを見せています(6月16日現在) | 村上春樹の小説ってどうしてこんなに人気があるの?
村上春樹さんの新作『1Q84』が、上下巻合わせて120万部以上という記録的な売れ行きを見せています(6月16日現在)

09年7月3日(金)17:03

作家の村上春樹さんの『1Q84』が話題になっています。村上春樹さんといえば、2月にイスラエルの「エルサレム文学賞」を受賞し、脚光を浴びましたよね。彼の作品は30以上の言語に翻訳され、特にロシアや中国で人気なのだとか。村上作品が、海外でも受け入れられているのはどうしてなんでしょう?

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ロシアに続き中国でもブーム過熱!
村上春樹の小説が世界で支持される理由(2005年3月24日号)
「村上作品は、適度に都会的で洗練された手法で、個人と社会の関わりや喪失感を描き、なおエキゾチック。彼らにとって非常に魅力的なのでは」(ロシア、東欧文学研究の第一人者・沼野充義さん)
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世界でも新しい読者を獲得し続けている村上春樹さん。ノーべル文学賞候補には毎年ノミネートされており、もしかしたら『1Q84』がノーベル文学賞受賞の決定打になるのかもしれないですね。

最近のベストセラーでは、天才物理学者が活躍する『容疑者Xの献身』や、医療現場が舞台の『チーム・バチスタの栄光』が記憶に新しいですね。両作品とも、著者は理系の出身。小説って文系のイメージが強いけど、小説を書くのに文系・理系って関係あるの?

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理系なのに小説家ってどういうコト?
「書き方は人それぞれだとは思いますが、小説を書くときに、全体の構造から考えて断片的に書くようなやり方は理系的だと思います。一般的には頭から書いていくものですが、彼らはまず設計図を作っておくので、どこからでも書けるのだそうです」(評論家・大森望さん)
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理系ならではの論理的な思考は、物語を組み立てるうえでも生きていたんですね。そもそも、科学者は頻繁に論文などを書いているので、文章を書くことは慣れているのだそう。

最近では、小説をダウンロードして携帯電話で読むことも広まりましたよね。『恋空』は「ケータイ小説」のヒットから書籍化し、映画化に至りました。この「ケータイ小説」、女子中高生を中心に大人気らしいけど、いったいなにがウケたんだろう?

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『恋空』が195万部突破!
ケータイ小説が女子中高生に大人気、その理由とは? 実際に書いてみたら…(2007年11月26日号)
「やはりケータイという身近なツールで文章を読めることが人気の理由ではありますね。『本は難しくて嫌いだ』と思っている人も、他人の日記を読む感覚で手軽に読み始めることができる」(「スターツ出版」書籍編集部プロデューサー・小嵜力さん)
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気取らず素直な言葉で綴ってあることで、読み手が“共感”しやすいのだとか。ケータイ小説は、場所や人物を限定せずに、恋愛やいじめなどを通じて感じた気持ちを細かく描写しているのが特徴なのだそう。

感情移入して楽しめたり、見たことのない専門的な世界を体験できたり…。小説って楽しいですよね。ボクも今日の帰りは書店に寄って、通勤の友になる一冊を探してみようかなぁ。
(R25編集部)

2009/07/03
13:12
イラク米兵が同僚5名を殺害:頻発する「同僚・上官殺害」の実態

2009年5月13日

イラクからショッキングなニュースがあった。バグダッド国際空港近くにあり、厳重に防備された米軍基地キャンプ・リバティで11日(現地時間)、発砲事件があり、1人の米国人兵士が同僚の兵士5人を殺害したのだ[負傷者も3人以上と報道されている]。

詳細は現時点で明らかになっていないが、同僚殺害という忌まわしい事例に該当するようだ。AP通信が伝えたところでは、発砲があったのはキャンプ・リバティのメンタルケア施設だという。これは、戦闘に関連するストレスを含めた個人的な問題について、兵士たちがカウンセリングを受けられる施設だ。発砲した兵士は身柄を拘束されているという。

フラッギング」[嫌 な上官や同僚を、火器など軍隊の武器で殺傷すること。語源はFragment Grenade(容器の破片が爆発と共に高速で飛散し周囲15m以内の人員を殺傷する「破片手榴弾」)]はベトナム戦争において頻発したが、イラク戦争で は、それに比べればこのような同僚殺害事件は少ない。

『イラクおよびアフガニスタン米国退役軍人会』を創設したPaul Rieckhoff氏は次のように述べている。 「ベトナム戦争のときとは異なり、今の軍隊は職業として選択した志願兵の集まりだ。イラクに駐留する米国の軍人による意図的な同僚殺害事件は、これまでに 5件しか起きていない」[ベトナム戦争では、1969年から1973年までの間に900件以上のフラッギングが発生、少なくとも600人が死亡したとされている]

イラクでの例としては、例えば2003年3月には、クウェートの第101空挺師団に所属していた2人の将校が、手榴弾と発砲による攻撃を受けて殺害された。2005年には、イラクのティクリートにある基地内で2人の将校が、[オフィスの窓辺に置かれていた]クレイモア地雷によって殺害された。[クレイモア地雷には700個の鉄球が入っており、起爆すると爆発によって鉄球が扇状の範囲に発射される。最大加害距離は約250m、有効加害距離は約50m]

この事件では二等軍曹が容疑者として告発されたが、軍法会議で[証拠不十分のため]無罪となっている。[冒頭の写真はこの事件が起きたときに作られた、被害者を追悼する「一時的なメモリアル」。Wikimedia Commons]

フラッギングに関する深刻な問題を抱える軍隊について知りたければ、ロシアに目を向けるといい。ロシアの徴兵制による軍隊、およびそれ以前のロシア赤軍[1918年から1946年まで存在した]には、「Dedovschina」(デドブシーナ)、つまり「祖父たちの規則」と呼ばれる、非常に残虐なしごきの伝統があった。

先に徴兵された兵士たちは、新しい訓練兵に残忍な仕打ちをする権利が認められていた。盗みや強奪、殴打、さらにはレイプまでが日常茶飯事だった。こ れらの気まぐれな仕打ちに加え、上官は徴集兵たちを無料の労働力として利用する習慣があった。1990年代には、将校が兵士たちを建設作業に借り出した り、自分の別荘を建てる作業に当てたりしたという報告を聞くことも珍しくはなかった。ロシアでは現在、軍隊を21世紀の水準に引き上げようとしているが、デドブシーナは残っている。実に陰惨なデドブシーナの話を知りたければ、Andrei Sychev氏の事例を読むといい。

ボリス・エリツィン前大統領による無政府状態の時代、ロシアの徴集兵が突然カラシニコフ[ロシア製のライフル銃兼軽機関銃]をつかんで殺人に走った、という話を聞くのは珍しくなかった。中でも不安をかき立てられたのは、核ミサイルの砲台の監視を命じられていた兵士が逆上し、自分の指揮官を殺害した後、自動小銃の銃弾をミサイル施設に浴びせかけた、という1994年に起きた事件だ。

このような不幸な事件は続いている。ロシアの報道をざっと見ただけで、最近もいくつかの事件が起きていることがわかる。チェチェン共和国では兵士が自分の小隊の指揮官と同僚兵士2人を殺害してから自分にも発砲した。あるいは、徴集兵が口論の後で同僚2人を殺害した。シベリアでは兵士が同僚の兵士2人を殺害した後で自殺している。

こうしたことの教訓は、兵士を人間的に扱い、その精神状態について注意すべきということだ。戦闘のストレスを無くすことにはならないだろうが、少しはマシなはずだ。

{この翻訳は抄訳です}

 

[日本語版:ガリレオ-平井眞弓]

WIRED NEWS 原文(English)


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