2024/11/25 17:04 |
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2009/07/27 04:45 |
イラン:元議長が治安機関批判 「シオニストよりひどい」 |
カルビ氏はモホセニエジェイ情報相への書簡をウェブサイト上で公開した。改革派中心の抗議行動への暴力的な取り締まりや、拘置中の逮捕者の扱いを厳しく批判し、「特に女性に街頭で平気で警棒を振るうのは、(イスラエル占領下にある)パレスチナでのシオニストよりひどい」と酷評した。
カルビ氏の発言は、24日、刑務所に拘置中の男性が死亡したとの情報を受けたものだ。大統領選以来約2500人が逮捕され、うち500人以上が今も拘束されているとみられている。
一方、イスラム革命(79年)最大の功労者の一人で体制の重鎮ラフサンジャニ元大統領は自らのウェブ上で、革命前に反王制活動を理由に投獄された経験に言及。秘密警察が報告書で「投獄はラフサンジャニを黙らせることに失敗した。むしろ彼の活動を勢いづかせた」と書いたと紹介し、保守強硬派アフマディネジャド政権による弾圧も逆効果になると警告した。
改革派のヌーリ元内相もウェブ上で、革命で追放された元国王と、アフマディネジャド大統領を支持する最高指導者ハメネイ師を比較し「(当時の)限定的な闘争が国王追放につながるとは誰も想像しなかった」と述べた。現在の抗議活動も同様の事態の端緒になり得る、との可能性を示唆した形だ。
2009/07/27 04:44 |
イラク西部で自動車爆発、5人死亡・21人負傷 |
匿名の情報筋によると、自動車が爆発したのは、アンバル州ファルージャ市内にあるスンニ派宗教政党「イラク・イスラム党」の建物付近。
地元の警察は先に、現地で2回の爆発があり、2人が死亡、25人が負傷したと発表していた。それによると、最初に爆発したのはトラックで、2度目はイラク・イスラム党から病院に通じる道に停まっていた乗用車だった。
[ファルージャ(イラク) 25日 ロイター] イラク西部で25日に自動車爆弾が爆発し、5人が死亡し21人が負傷したと、内務省筋が明かした。
2009/07/27 04:43 |
イラン第1副大統領 辞任 強硬派内で主導権争い |
大統領選は、改革派のデモで混乱しただけに、二期目の政権ではアハマディネジャド氏を支援した強硬派聖職者や革命防衛隊幹部らが影響力をいっそう強めるとみられる。
モシャイ氏の昇格人事発表後から、保守強硬派アハメド・ハタミ師や強硬派の日刊紙ケイハンなどが反発。モシャイ氏が以前、「イスラエル国民はイランの友人」と発言し物議を醸したからだ。
これに対し、アハマディネジャド大統領は「モシャイ氏を信頼している」と述べ、批判に屈しない姿勢を示していたが、ハメネイ師は大統領に「人事はあなたの支持者に分裂を起こす」という書簡を出し、撤回を要求。結局、モシャイ氏は「最高指導者に従う」と辞意を表明した。
しかし、攻撃対象となった発言はイスラエル政府に融和姿勢を示したものではないうえ、発言があったのは昨年で、問題は収束していたはずだった。
モシャイ氏の娘と大統領の息子は夫婦で、両者の関係は近い。過去の発言を蒸し返し、大統領周辺の強硬派が影響力を示そうとしたとの見方が有力だ。あるイラン人評論家も「独断では何もできないことを、大統領に理解させようとした」と分析している。
2009/07/27 04:42 |
イラク:クルド議長、再選濃厚 政府と対立続く |
【カイロ和田浩明】イラク北部のクルド自治区で25日、自治政府議長と議会(定数111)の選挙が行われた。中央政府と対立する現職議長や議会主流派が有利と見られ、領土や油田、政治権限などの対立課題について、選挙の結果、自治区と中央政府が歩み寄ることは期待できそうにない。中央集権化を志向するマリキ首相は、民族・宗派間対立などで米国とも緊張関係にあり、クルド側と米国との間で難しいかじ取りを強いられる局面が続くことになりそうだ。
現地からの報道によると、クルド自治政府議長選ではマスード・バルザニ議長(62)の再選が確実視されている。議会選でも、議席の約7割を占めるクルド民主党(KDP)とクルド愛国同盟(PUK)の2大政党の優位は「変わらない」(クルド人ジャーナリスト、イブラヒム・シャリーフ氏)との見方が目立つ。開票作業はバグダッドで行われるため、結果確定には数日かかる見通しだ。
クルド自治政府・議会は、産油都市キルクークの帰属や油田の開発・収益の配分、権限区分などを巡って、中央政府と衝突を続けている。6月末には議会がキルクークなどをクルド側に編入する憲法案を可決。バルザニ氏は「妥協はしない」と明言している。訪米中のマリキ首相は23日、クルド自治区との対立は「最も危険な問題の一つ」と深刻視していることを認めた。
イラクで多数派を占めるイスラム教シーア派のマリキ首相に対し、オバマ政権はクルド側やスンニ派との政治的和解を進めるよう圧力をかけている。しかし、イラク政府幹部は「外部からの介入だ」と強く反発した。
オバマ米大統領は22日、マリキ首相との会談後「イラクの安定と成功には、すべての民族、宗派の居場所が必要だ」と述べ、改めて和解を促した。
マリキ政権と米国は、別の緊張もはらむ。駐留米軍は6月末で戦闘部隊がイラク都市部から撤退したが、治安権限を回復して「主権の再確立」に自信を強めるイラク軍は、残る米軍に対し、単独行動を制限するなどの措置を導入したからだ。
米メディアによると、米軍は「行動制限で兵士の安全に問題が出かねない」と反発しているが、イラク側は、「(今年1月に発効した)米軍地位協定にのっとった措置」だと主張している。
2009/07/27 04:41 |
テロとの戦いと米国:第3部 アフガン非対称戦/4 「情報戦略」DJ人気に |
アフガン政府と米軍は今年初め、南東部パクティカ州のシャラン前線基地にラジオ局を開設した。アフガンでは、ラジオを情報源とする人は6割にのぼる。現地語で1日2回の生放送や視聴者が自作の詩を披露し合う番組が話題を集め、2人は今では地元で人気のカリスマDJだ。「当初は一本もなかった電話が、今は毎日50本ぐらいかかるんだ」。マシュクールさんは、ちょっぴり自慢げに話した。
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米陸軍は朝鮮戦争での対ゲリラ戦で、当時のマッカーサー司令官がソウル米大使館にラジオ局を開設。初めて本格的な情報戦略を展開したとされる。1955年、マニュアル「戦争心理作戦」を作成。敵の戦意を奪い、市民の支持を集めるラジオ番組の活用を提唱。ベトナム戦争では当時の南ベトナムに7局を開設したという。
アフガンでも米軍は、「ラジオは我々の主戦場の一つ」(アフガン東部サラーノ前線基地・グレゴリー少佐)と位置づける。戦闘があると、数時間後にはラジオを通じて詳細を伝える。「敵は我々が故意に多数の民間人を殺したといううその情報を流すので、先に情報を提供する必要がある」(同)という。
一方、武装勢力タリバンは96年の政権樹立を機に、ラジオ局「イスラム法の声」を開設。01年のアフガン戦争開戦で活動を中止したが、07年ごろから一部放送を再開した。最近は民間ラジオ局にもメッセージを流すよう働きかけ、米軍攻撃による民間人被害を強調。米軍と激しい批判合戦を繰り広げている。
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「女性が電話をかけてくれるんです」。ノラニーさんがつぶやく。保守的なパクティカ州では、ラジオ局に女性が電話をかけることは「家族の恥だ、と親に殺されかねない」(マシュクールさん)。だが最近、女性問題を話し合う番組を始めたところ、若い女性が親に隠れて電話をかけてくるようになった。涙ながらに「学校に行きたい」と訴える声もある。戦争の道具として始まったラジオ放送。だがノラニーさんは、「人々の声を集めて変化につなげたい」と笑顔を浮かべた。【シャラン前線基地で大治朋子】=つづく