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中東観察

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2009/06/29
13:22
イラク:駐留米軍 期限前に都市部から撤退を完了

【ワシントン草野和彦】イラク駐留米軍のオディエルノ司令官は28日、バグダッドから衛星回線を通じて米FOXテレビなどに出演し、戦闘部隊のイラ ク都市部からの撤退が、30日の期限を前に既に完了したことを明らかにした。11年末までの米軍完全撤退を盛り込んだ両国の地位協定に基づく措置で、米軍 は出口戦略の一つの節目を迎えた。

 司令官によると、都市部からの撤退は8カ月間かけて徐々に行われ、「最後の部隊がここ数週間で引き揚げた」という。撤退が可能になった理由について司令官は、イラク治安部隊の能力向上を挙げ、「我々が撤退し、イラク治安部隊が責任を負うのに適切な時期だ」と述べた。

 ただ、今後も一部の米軍部隊がイラク治安部隊の訓練などを目的に都市部に残るほか、米戦闘部隊は郊外でテロ対策に従事する態勢を維持する。司令官は「現在のイラクの治安を保つことができる」と自信を見せた。

 最近、大規模なテロが続いたことについて司令官は、一部の過激派組織が「自分たちに関心を引き寄せようとしている」と分析し、全体的には安定傾向にあると強調した。

 司令官はまた、イラクの隣国イランについて「今もイラクに介入している」と指摘、武装勢力の訓練などを行っていると非難した。

 司令官によると、現在のイラク駐留米軍は約13万1000人。来年1月のイラク総選挙までは微減を続け、来年8月末までに戦闘任務を終了。その後も最大5万人が残るが、11年末までにはイラクから完全撤退する。

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2009/06/29
13:21
イラン:テヘラン北部 改革派3000人と治安部隊が衝突

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選を巡る不正開票疑惑に抗議する改革派の集会が28日、テヘラン北部のモスク(イスラム礼拝所)近くであり、参 加した約3000人と治安部隊が衝突した。AP通信が目撃者の証言として伝えた。抗議デモは24日に、国会前に集結して治安部隊に強制排除されて以来4日 ぶり。

 それによると、一部参加者が「私の投票はどこに?」などと唱和して抗議。警官隊が催涙ガスを発射したり、警棒で殴るなどして強制排除したという。負傷者もいたという。

 集会はイスラム革命(79年)功労者の一人で81年の爆弾テロで暗殺された聖職者ベヘシティ師を追悼するため毎年開催されているといい、これを名 目に集結した可能性がある。内務省の許可があったかどうかは不明。現地では改革派ムサビ元首相の側近がハンドマイクで演説した。改革派カルビ元国会議長が 姿を見せたという。

 テヘランでは毎晩10時から改革派支持者が自宅の屋上やベランダなどから一斉に「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」「独裁者に死を」「ハメネ イに死を」などと叫び、抗議の意思表示を続けてきた。だが、数日前に治安関係者が「(唱和すると)半年間投獄する」と警告して回ったことで鳴りを潜め、表 立った抗議の動きはなかった。

 国営メディアによると、選挙開票以来の一連の衝突で、これまでに少なくとも改革派支持者らの少なくとも17人、治安部隊側の民兵組織バシジの8人がそれぞれ死亡した。パリに本拠を置く非政府団体「イラン人権擁護戦線」によると、2000人以上が逮捕されたという。

2009/06/29
13:20
英大使館員8人拘束 イラン当局「混乱を助長」

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、イラン治安当局は、混乱に介入した容疑で在テヘラン英国大使館のイラン人職員8人を拘束した。 イランのファルス通信が28日、伝えた。イランと英国との緊張がさらに高まることは必至。英国が関与してきた核開発交渉へも影響を与えるとみられる。

 ロイター通信はミリバンド英外相の話として、一部は釈放されたと報じた。

 ファルス通信は「8人は最近の社会不安をあおることに積極的に関与した」と伝えた。最高指導者ハメネイ師は同日、「イラン国民が一致団結すれば、われわれの不幸を願う他国の誘惑や干渉は無力になる」と訴えた。

 ロイター通信によると、ミリバンド英外相は滞在先のギリシャで「まったく受け入れられない嫌がらせ、脅迫のたぐいだ。無事に解放されることを望む」と批判した。

 大統領選の不正を訴えるムサビ元首相支持者と治安部隊の衝突について、イランは「英国などが干渉した結果」と非難してきた。モッタキ外相も、英国との外交関係縮小の検討を示唆している。

 イラン当局が海外出国を禁じたムサビ氏側近は英国留学経験者。大統領選では、欧米諸国との緊張緩和を望む都市部住民が、ムサビ氏を支持する傾向が強かった。

 しかし英国にはイランの石油資源を支配した過去もあって保守層には反発も根強いことから、イラン政府の今回の英国批判も地方住民らには受け入れられている可能性がある。

2009/06/29
13:19
【イラン騒乱】「やつらはいまも騒いでいる」 情報相、米・イスラエルを非難

 【カイロ=村上大介】ロイター通信によると、イランのモフセニエジェイ情報相は28日、国営テレビで、改革派支持者らの大規模抗議行動につながった今月12日の大統領選挙について、「選挙結果に影響を与えるような組織的な不正行為はなかった」と言明。「米国とシオニスト(イスラエル)はイランを不安定化させることを狙っている。やつらは選挙の何カ月も前から不正が行われると騒ぎ、いまも騒いでいる」と米国などを非難した。

 一方、選挙不正を訴えて再投票を求めているムサビ元首相を支持する改革派の市民ら約3000人が28日夕、1981年に暗殺された著名なイスラム法学者、ベヘシュティ師を追悼するためにテヘラン市内のモスク(イスラム教礼拝所)で開かれた集会に参加した。テヘラン市当局は集会を禁止していた。

 同師は革命指導者ホメイニ師の側近の一人で、当時、率いていたイスラム共和党本部の爆破テロで死亡した。事件では70人以上が犠牲になった。ベヘシュティ師の息子アリゼラ氏は改革派で、ムサビ元首相を支持している。

 集会に集まった市民と治安部隊の間に小競り合いがあったが、治安部隊は集会が街頭デモに発展しないよう規制し、衝突には至らなかった。

2009/06/29
13:18
イラン 報道弾圧くぐり抜ける新メディア 民主化の同志はネットの先に

 オバマ米大統領は23日、イラン大統領選挙後の混乱について「圧制で平和的に正義を求める取り組みから世界の目をそらすことはできない」と語った。

イラン政府は、携帯電話などの通信手段や報道機関を取り締まることで、大統領選挙後の抗議行動に関する報道を規制しようと躍起になっている。

しかし、イランの活動家は、短い文章を送受信するネットサービス「ツイッター」や動画共有サイト「ユーチューブ」などのインターネットサービスを利用して自らの言葉や写真、ビデオ映像を配信し、大統領選挙後の状況を西側へ伝えることに成功している。

≪支えるIT企業≫

今回の混乱によって、欧米のハイテク企業が、イラン国内の政治活動に深くかかわっていることが浮き彫りになった。

ツイッターを使って報道弾圧を回避しようという方法そのものは、メディアが大々的に取り上げるほど目新しいものではない。イランにおけるツイッター利用で新しかったのは、反政府活動への支援と新興テクノロジー企業との結び付き方だった。

新興テクノロジー企業にとってイランは経済的な利害とほとんど結びついていない。しかしツイッターは「イランにおける重要な情報伝達手段となっている」との理由でサービスを中断して行う保守作業を延期した。

ツイッターは米政府から保守作業延期の要請があったことを公式には否定しているが、多くの報道機関がその可能性について指摘している。

ユーチューブは、主要報道機関からのイランについての情報が制限されている現状を考慮し、暴力的な表現に対する規定を緩和した。

銃撃を受けて絶命しつつある動画がツイッターやユーチューブで配信されたイラン人女性ネダさんらの写真を手に、スイスでデモを行うイラン出身者ら=24日、チューリヒ(AP)
●銃撃を受けて絶命しつつある動画がツイッターやユーチューブで配信されたイラン人女性ネダさんらの写真を手に、スイスでデモを行うイラン出身者ら=24日、チューリヒ(AP)

イラン政府によるデモ活動の取り締まりは裏目に出ている。政府が、両者の言い分を伝えるという職業倫理を持つ海外の報道機関を排除したために、イランに 関する報告はブロガーや市民ジャーナリストの手によるものが大部分となり、彼らの撮影したビデオ映像が世界の主要メディアで流されたためだ。

≪小さな自由利用≫

イラン政府が遮断しきれなかったことで、インターネットの強靭(きょうじん)性も明らかになった。とくに、携帯機器や無料の情報共有サービス、創意工夫と自分自身の言葉を伝えたいと考える人々が一体となったときに、インターネットは力を発揮する。

イランで抗議活動を行う人たちは、どのように新しい情報伝達技術を活用して検閲をくぐり抜け、西側の報道機関やテクノロジー企業から支持を取り 付けるのか、世界中の活動家に手本を示した。それは、うわべだけの民主主義を名乗る国々にとっても教訓となっただろう。市民は、さらなる自由を手に入れる ためには、どんな小さな自由も利用する。そして、とくに欧米政府からの支持が得られたとき、新しい情報技術によって自由の獲得が促される。