【ウ ランバートル23日AFP=時事】モンゴル国防省は23日、アフガニスタンに少なくとも150人の兵士を派遣すると発表した。アフガンで反政府勢力タリバ ンと戦っている連合軍への同国の貢献としては、これまでで最大規模となる。同部隊は9月までに現地入りし、治安維持活動やアフガン兵士の訓練に当た る。(写真はモンゴルの兵士)
国防省報道官は部隊派遣について「これは地域の安定にとって重要であり、モンゴルとしてはそれに貢献したい。また モンゴル軍にとってもいい経験になる」と語った。同報道官によると、派遣される部隊のうち130人は首都カブールで治安任務に就き、23人は砲の使い方や 保守の面でアフガン軍の訓練に当たる。9月1日に任務を開始し、6カ月間遂行する。
モンゴルがこれまでにアフガンに派遣した部隊は約25人と小 規模で、2003年から08年までアフガン兵の訓練任務に就いた。ウランバートルに駐在する米防衛担当官、デービッド・タトマン中佐によれば、モンゴル兵 士はアフガンでよく発見される旧ソ連時代の兵器を使用していることから、アフガンでの訓練には最適と考えられているという。 〔AFP=時事〕(2009/07/23-17:01)
2024/11/25 02:38 |
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2009/07/24 11:45 |
モンゴルがアフガンに兵士150人派遣=9月から治安任務など開始 |
2009/07/24 11:42 |
アフガン:独軍、タリバン掃討戦 異例の本格軍事行動 |
【ベルリン小谷守彦】ドイツのユング国防相は22日記者会見し、アフガニスタン北部に駐留するドイツ軍が、アフガン軍と合同で旧支配勢力タリバン の掃討作戦を実施中であると明らかにした。治安維持活動や復興支援を中心に展開してきたドイツ軍が、本格的な軍事行動に乗り出すのは極めて異例だ。
ユング国防相によると、ドイツ軍は06年に北部に駐留して以来初めて装甲戦闘車や重武装兵を投入する。ドイツ軍300人とアフガン軍800人が参加し、攻撃機も使って北部クンドゥス周辺の半径30キロ地域から武装勢力を排除するという。
作戦の狙いについて、ドイツ軍は「8月20日投票のアフガン大統領選を無事に実施するため」としている。ただ、軍関係者は、比較的平穏とされてきたアフガン北部の急激な治安悪化に加え、タリバンがドイツ軍を集中的に攻撃の標的にしている点を指摘する。
ドイツは9月27日に総選挙を控えており、アフガン情勢が悪化すれば、世論に撤退機運が高まる可能性もある。
アフガンへの部隊派遣は連邦議会の与野党の多くの議員が支持してきたが、慎重論も出始めている。
野党・緑の党のナハトウァイ議員は22日、「(軍の)任務の重さを政治家は過小評価してきたようだ」と公共ラジオに語り、ドイツ軍の活動に「明確な目的基準」を定めるよう求めた。
ドイツは01年から北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)に参加、アフガン北部には06年から駐留し、北部地域全体の司令・統括を担当している。
2009/07/23 15:50 |
ドイツ軍:アフガンでタリバン掃討戦 異例の本格軍事行動 |
ユング国防相によると、ドイツ軍は06年に北部に駐留して以来初めて装甲戦闘車や重武装兵を投入する。ドイツ軍300人とアフガン軍800人が参加し、攻撃機も使って北部クンドゥス周辺の半径30キロ地域から武装勢力を排除するという。
作戦の狙いについて、ドイツ軍は「8月20日投票のアフガン大統領選を無事に実施するため」としている。ただ、軍関係者は、比較的平穏とされてき たアフガン北部の急激な治安悪化に加え、タリバンがドイツ軍を集中的に攻撃の標的にしている点を指摘する。ドイツは9月27日に総選挙を控えており、アフ ガン情勢が悪化すれば、世論に撤退機運が高まる可能性もある。
アフガンへの部隊派遣は連邦議会の与野党の多くの議員が支持してきたが、慎重論も出始めている。野党・緑の党のナハトウァイ議員は22日、「(軍 の)任務の重さを政治家は過小評価してきたようだ」と公共ラジオに語り、ドイツ軍の活動に「明確な目的基準」を定めるよう求めた。
ドイツは01年から北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)に参加、アフガン北部には06年から駐留し、北部地域全体の司令・統括を担当している。
2009/07/23 15:48 |
イスラエルの知識人、ガザ攻撃で調査を要求 |
昨年末から3週間にわたったイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃について、作家のアモス・オズ、デービッド・グロスマン両氏らイスラエルの著名知識人が22日までに、無抵抗の住民に被害を与えた疑いが強いとして、軍から独立した機関による調査を求める連名の声明を発表した。
イスラエルの平和団体が最近、一般住民が「人間の盾」に使われ、作戦上必要がない砲撃や住宅破壊もあったなどの従軍兵士の証言集を発表したのを受けた動き。声明は、規律上の問題はなかったとする軍の説明は「事実と乖離(かいり)しているように見える」と指摘した。(共同)
2009/07/23 15:45 |
テロとの戦いと米国:第3部 アフガン非対称戦/1(その1) 民心つかむ情報戦 |
◇タリバンが「夜の手紙」/「証拠写真」で反論
「この戦争は、戦闘だけでは勝てない。住民の信頼が必要だ」。アフガニスタン南東部パクティカ州。先月初め、州都シャランにある米陸軍前線基地近くの地区センターで開かれた会議で、アフガン国軍のマルク大将が、同基地のベーカー中佐らに訴えた。
マルク大将はモスクワで学び、旧ソ連のアフガン侵攻(79~89年)では、アフガン反政府ゲリラと戦った。大規模な旧ソ連軍が敗れたのは、「住民の心をつかむ心理戦に負けたからだ」と振り返る。
◇
同州はアフガンでも最貧困地域の一つとされる。識字率は0・5%。ラジオのある家も少ない。だが武装勢力タリバンなどはこうした環境を生かし、独自の情報戦略を展開する。その一つが深夜、モスク(イスラム礼拝所)などに張り出す「ナイト・レター(夜の手紙)」だ。
今春、州内で見つかった「夜の手紙」は18ページにのぼる長文だった。「イスラム教徒は兄弟だ」「米軍は民家や結婚式を空爆している」「アフガン 政府は腐敗している」。反米・反政府感情をあおる言葉が続き、地元の宗教指導者に、住民に読み上げるよう指示。無視すれば「殺す」と脅す。
手紙に共感して10ドル程度の報酬と引き換えに、爆弾を埋める手伝いをする住民もいる。米軍は「10ドルタリバン」と呼ぶが、攻撃の対象にはして いないという。地元のパシュトゥン民族はワリという特有の規律を持ち、報復の規定もある。「彼らを殺せば別の敵を作り、住民を敵に回すことになる」(米 軍)からだ。
◇
シャラン前線基地の作戦司令室。ハイテク装備が並び、大画面には無人偵察機の映し出す映像がライブで流れる。その脇の一室で、広報のダグラス2等 軍曹らがチラシを作る。軍備や兵力では歴然とした差のある非対称の戦争。だが、ハイテク部隊の米国は古典的ゲリラ戦術をも駆使しなければ勝てない。
「米軍が罪のない男性を殺した」。今年4月、州内に張り出されたそんな手紙に、米軍は「証拠写真」入りのチラシで反論した。男はタリバンの爆弾製 造担当者で、兵器の押収写真を添えたという。ダグラス2等軍曹は、「地道に事実を伝えれば、住民の信頼につながるはずだ」と強調する。最近米軍は、武装勢 力を殺害すると銃を持った遺体などを撮影。アフガン国軍優勢の「証拠」として公表している。「武装勢力の情報戦に、我々は追い付きつつある」。ウルフ特務 曹長が力を込めた。【シャラン前線基地で大治朋子】
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圧倒的な戦力の米軍を、ゲリラ戦で振り回す武装勢力。泥沼化する非対称の戦争の現場を伝える。=つづく